シャルダン 17世紀ペルシア旅行記図録 デジタルアーカイブ

本サイトは、イランを旅行したフランス人商人ジャン・シャルダンの10巻本の旅行記（パリ、1811年発行）に付されている図録(atlas)をデジタル化し、公開するものである。シャルダンの旅行記の内容とその価値については、佐々木康之・澄子氏、岡田直次氏による翻訳、そして羽田正氏による優れた研究により、我が国でも広く知られているところである。 近年では、デジタル・ライブラリーが普及し、稀覯本であるシャルダンの『ペルシア旅行記』の17世紀刊行の版でも、インターネット経由で簡単にアクセスすることができるようになった。しかし、デジタル・ライブラリーにはテキスト中心で、図版が含まれていないことが多く、このことは、研究上の障害となっていた。
1811年版の図録は、アジア・アフリカ言語文化研究所文献資料室に所蔵されており、この機会にデジタル化して、広く公開することとした。この図録には83点の図版が収められており、17世紀のイランとその周辺の、都市の風景、建築物や遺跡、風俗などについての貴重な資料となっている。
このデジタル化、サイトの構築は、アジア・アフリカ言語文化研究所情報資源利用研究センター(IRC)および人間文化研究機構現代中東地域研究事業AA研拠点の活動の一部である。